添加物によって健康(栄養)補助食品を選ぶ際には、どのような点に気をつければよいのでしょう。その目安は、化学合成品は可能な限り避けること、天然のものであっても食べ物ではないもの(岩石や貝殻など)には注意が必要、食べ物であっても精製し抽出されたものにも要注意、ほかの加工食品にも広く使われているものは摂りすぎに注意、チュアブルータイプは避ける、ダイエット甘味料などというイメージが優先する表現には注意する、消費者に必要な情報を開示している良心的なメーカーのものを選ぶ、などです。含まれている添加物を具体的に挙げ、それぞれの問題点を整理してみましょう。賦形剤(結合剤、充填剤)は、粉末状の材料に粘りけを持たせて、一つにまとめる役割をします。よく使われるものに、セルロース、レシチン、ソルビトールなどがあります。日本では、乳化剤、増粘剤に分類されることもあります。「セルロース」セルロースは、植物の細胞壁などに含まれる食物繊維です。人間はこの繊維を消化する酵素を持たないので、消化できません。消化できない食物繊維なので、人間に害を与えることはありません。「レシチン」レシチンは、リン脂質の一つで、アブラナや大豆の種子または卵黄から得られます。脂肪と水分をなじませ脂肪分が分離しないようにする乳化剤として、パン、ビスケット、ケーキ、チョコレート、キャラメル、アイスクリームなどにも使われます。レシチンは栄養素の一つでもあるので特に問題はないでしょう。ただし、日本の食品表示では、乳化剤は、乳化剤とだけ表示すればいいことになっています。乳化剤はレシチンだけではないので、乳化剤として何か使われているのか分からないことが多いのには困ったものです。「シヨ糖脂肪酸エステル」合成添加物です。動物実験で吸収障害、下痢の報告があります。催奇形性の疑いがあるので、妊娠している人は控えたほうがよいでしょう。発がんの恐れも指摘されています。「ソルビトール」ソルビトールは、ナナカマドの果実から初めて分離された成分で、いまはブドウ糖から化学合成してつくられています。糖アルコールの一つです。砂糖の6割の甘味度があるため、人工甘味料としても使用されています。一度に大量に(1日に50g以上)摂ると腸から吸収されにくくなり下痢をすることがあります。なるべく合成物質を体に入れないほうがいいという観点に立てば、体に吸収される合成物質なので好ましくありません。「アカシア(アラビアガム)」マメ科植物アラビアゴムノキの幹と枝からとれる樹液を乾燥して得られます。自然の樹液ですが、一部の人にアレルギーが発生したという報告があります。「アルギン酸、アルギン酸ナトリウム」アルギン酸は、褐藻類(カジメやアラメなど昆布の仲間)から得られます。突然変異原(染色体に異常を起こす物質)となる可能性が指摘されています。また合成のアルギン酸ナトリウムには、動物実験で心臓、脳、腎臓、肝臓に障害が見られた、という報告があります。添加物ですから、わざわざ人体実験をする必要もないでしょう。そういう疑いが動物実験のレベルでもあれば、避けるほうが賢明というものです。