冷蔵庫の食材を整理しておける人乱貝物上手な人。この法則は賞味期限切れの服をどう見極めるか、ということにもつながります。よく「箪笥の肥やし」と言いますが、肥やしにすらならない服がどんなに多いことか。ファッションの世界で「同じ流行が巡ってくる」のはよくあることです。でも、八〇年代の復活と謳われても、今、八〇年代の服が着られるわけではありません。その理由は微妙な肩のシルエットの違いだったり、ジャケット丈の長さだったりと様ざまですが、あくまでもトレンドは「八〇年代調」なのです。こうして流行の移り変わりが激しい昨今、私は服に「一生もの」はないと思っています。服は消耗品です。永遠不滅の定番だから、と言い訳して買ったカシミヤのアンサンブルニットは、今やふっくらとしたシルエットと金ボタンが昔風。数年前のキャメルコートも、大きくせり出した肩パッドと尖ったテーラードカラーが主張しすぎて着られそうにもありません。丈、肩のライン、ウエストのシェイプ具合……、一見見逃しがちなこうしたディテールこそが賞味期限切れのチェックポイントです。